2023年3月25日発行 第43号 季刊『くらしと協同』
協同の力を生かした「子育て」の支え方
2017年、中央公論新社が主催する「新書大賞」において、吉川洋氏の『人口と日本経済』が第2位となった。人口減少という切り口から、日本の経済成長を考える同書が大きな話題を呼んだことも示すように、人口減少は10年以上にわたって語られてきた中長期的なテーマである。
この人口減少という問題を考える上で、少子化や子育てという論点を避けて通ることはできない。事実、少子化を解決するための子育て支援は、昨今話題の「異次元の少子化対策」以前から進められてきた。それにもかかわらず、マスメディアやSNS上において、子育ての困難を訴える声は、今もあがり続けている。…
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