『協う』2010年2月号 No.117
特集
「障害」と生協
〜ユニクロは生協に何を示しているのか?
世の中にはいろいろな人がいる。計算は速いけれど足は遅い人、語学は苦手だけれども音楽は得意な人、字はうまいけれども料理はいまひとつの人・・・。100人いれば100通りの個性と能力があり、1000人が集まれば1000通りのタイプと境遇がある。
生協を初めとする協同組合は、そのような多様な個人が集まって、それぞれが得意なところを生かし、助け合うことで「協同」の力を発揮しようという事業体であり運動体である。
そのこと自体に異論はないだろう。
では、具体的に生協は何をやっているのか?
たとえば障害者雇用の問題である。
なぜ生協は障害者と呼ばれる人々を従業員として雇うのだろうか?
法律で定められているから?
社会貢献として?
非営利だから?
あまり知られていない驚くべき事実がある。
あのユニクロが、一般企業の、そして生協の、数倍の障害者を雇用しているという事実である。
なぜユニクロはそうしているのか?
どうしたら、そんなことが可能なのか?
本特集では、ヒューマン・リソース・マネジメントを専攻される伊藤健市教授にユニクロの障害者雇用についてご寄稿いただくとともに、生協における障害者への対応や障害者雇用の最前線を取材した。
あなたの生協は、そこから何を学ぶことができるだろうか?
特集 「教育」と生協 |
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ノーマライゼーションの内在力
—コープしがの障害者雇用から— 生協の障害者対応の現状と課題 |
書評 |
葉山太郎 著 『日本最初の盲導犬』 |
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視角 |
障害のある人と人権 |
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連載 | 生協のひと・生協のモノ |
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私の研究紹介 | 鈴木 勉 佛教大学社会福祉学部 教授 当研究所研究委員 |