2022.7.2~3 2022年総会記念シンポジウムを開催しました

2022.7.2~3 2022年総会記念シンポジウムを開催しました


7月2日(土)3日(日)に京都テルサにおいて会場参加とリモート参加のハイブリッド形式で総会記念シンポジウムを開催いたしました。

7/2(土)の1日目シンポジウムでは大高 研道 氏(明治大学)に「協同労働の今日的意味と可能性-地域づくりの深化に向けて-」をテーマに基調講演をしていただきました。

そのあと、実践報告として上村 俊雄 氏(企業組合労協センター事業団 但馬地域福祉事業所)と

古村 伸宏 氏(日本労働者協同組合連合会 理事長)から実践報告をいただきました。

そのあと、青木 美紗 氏(奈良女子大学)をコーディネーターに迎え、細川 孝 氏(龍谷大学)と東田 一馬 氏(京丹後市大宮地区 つねよし百貨店代表)のお二人にご登壇いただき、コメントをいただきながら、登壇者も交えてディスカッションをおこないました。


7/3(日)の二日目分科会では、3つの分科会に分かれて以下のテーマで開催をしました。

第1分科会 「若年層と創る未来の協同社会産直・倫理的商品・組合員参加を事例に組合員のニーズを探る─」

登壇者

岩橋 涼 氏(名古屋文理大学))加賀美 太記 氏(阪南大学)鬼頭 弥生 氏(京都大学)玉置 了 氏(近畿大学)辻村 英之 氏(京都大学)浮網 佳苗 氏(日本学術振興会特別研究員)山野 薫 氏(近畿大学)松原 拓也 氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)


第2分科会 「購買生協は高齢期の生活を支えられるか?」

                    -「生協10の基本ケア」を合言葉にして-

登壇者

川口 啓子 氏(大阪健康福祉短期大学)小田 史 氏(大阪健康福祉短期大学)浜岡 政好 氏(佛教大学名誉教授)


第3分科会  「ロングセラーコープ商品から考える次のロングセラー」

登壇者

下門 直人 氏(京都橘大学)寺岡 謙将 氏(丸富製紙株式会社 西日本営業本部)豊田 滋之 氏(株式会社カネソ22)塩谷  元彦 氏(さとの雪食品株式会社 大阪営業部)


〇参加者の感想

シンポジウム参加者の感想 ・大高先生の報告で、労働者協同組合の危惧する点として、「自己決定への恐れ」が指摘されていました。民間企業の経営者の視点で、この点は深く頷ける指摘です。経営への参加は、社員にすれば相当のエネルギーを要します(経済情勢、経営環境、経営計画)。民主的経営を貫こうとすると、直面する課題です。 ・協同労働という言葉は、大変素敵です。雇用労働の反対概念で、平たく言えば雇われて働くということではない働き方ということになりますが、どのような働き方かといえば、応えに窮します。それでも、多面的な報告で、大変勉強になりました ・協同労働という考え方の重要な部分に、主権者、主体性がとても大切だということと同時にそうなることの難しさを思いました。 ・民間企業、公的機関を問わず、現在の社会での働き方には、疑問を感じることが多いので、「協同労働」の考え方にとても共感しています。私の住む地域も若年層の流出、人口減少が進み、課題が山積です。そういう地域の困りごとを出発点に、課題解決に取り組む働き方に価値を感じました。「必要から始める仕事起し」という言葉が印象に残っています。 第1分科会参加者の感想 ・『産直』『エシカル商品』『若年層をはじめとする組合員参加』。どのお話も今の生協に欠かせないものについての講演で、どういうことを大切にし、考えなければならないのかを改めて意識することが出来ました。課題となる点も多く、今後の事業や組合員活動を考える上で参考にさせて頂きたいと思います。 第2分科会参加者の感想 ・今回の話を聞くまでは、生協10の基本ケアは介護の場面だけで活用するものだと思っていました。年齢に関わらず、日常生活の基本となる内容が書かれている事を再認識しました。そして組合員やすべての人たちにも広め、介護する側される側の共通認識にしていかないといけないと思いました。 3分科会参加者の感想
・ご報告は大変分かりやすく、動画等もあり、まるで工場見学に行けたような気持になりました。 開発までのご苦労や製造過程、生協との関係性についてお聞きする中で、価格や味・使い勝手だけでない要素で商品を購入したいと思うこと、言い換えると商品への愛着がわくことがどういうことか体感させられた分科会でした。