2021年11月と2022年2~3月 連続講座「生協10の基本ケア」を開催しました
企画委員会における「研究課題の発掘」論議の中から導き出された「高齢化・福祉・介護」の課題の具体化として、講座「生協10の基本ケア」(1講座6回)を11月と2~3月の2度開催しました。
〇会場:コープ御所南会議室
〇参加状況
・第1期(11/10.11/17.11/24開催)参加12名
参加者:京都生協組合員・福祉事業部職員、コープしが組合員理事、日本生協連職員、研究者
・第2期(2/9.2/16.3/2開催)参加12名
参加者:京都生協組合員・学識理事、コープしが組合員理事、京都生協・コープしが福祉系統職員、京都高齢者生協組合員
〇講師:
・川口 啓子氏 大阪健康福祉短期大学 福祉実践研究センター センター長
・小田 史氏 大阪健康福祉短期大学介護福祉学科教授
・上山 小百合氏 大阪健康福祉短期大学介護福祉学科特任准教授
〇講座「生協10の基本ケア」第1回~6回の内容
1講
「生協10の基本ケア」とは
◆ 超高齢化社会って、どんな社会?「生協10の基本ケア」概要・・・なぜ生協が?
① 換気 よどんだ空気で暮らさない、新鮮な空気を取り入れて感染症予防。
2講
「座る」大切さを知る
② 床に足をつけて座る 床に足をついて立つ 足の裏への刺激が大切
③ トイレに座る オムツには頼らない、トイレで用を足す、尊厳を護る
3講
「美味しそう」「気持ちいい」
④ 温かい食事をする 「美味しそう」が大切、自分の口から食べることが大切
⑤ 家庭浴に入る お風呂の効能、湯船に浸かって「気持ちいい」が大切
4講
ひとり暮らしでも孤立しない
⑥ 座って会話をする。 おしゃべりはコミュニケーション、セルフケア・相互ケア
⑦ 町内におでかけする 買い物を楽しむ、社会参加、閉じこもりを防ぐ。
◆ 車いす体験 どうやって動かすの? ちょこっと、車いす散歩!
5講
地域で・自宅で 最期まで
⑧ 夢中になれることをする 組合員活動は、積極的な介護予防
⑨ ケア会議をする 主役は私。自分でケアプランを考えてみる。
⑩ ターミナルケア 「自宅で最期まで」は希望じゃない、私の権利
6講
認知症を怖がらないで!
◆ 認知症ケアにおいては、安心して過ごせる環境が何より大切です。
◆ 認知症の人は大きな不安のなかにいます。怒らないで、正さないで、穏やかに。
◆ 症状を理解し、ケアのポイントを知り、少しでも重度化を予防しましょう。
〇参加者の感想
・介護する側の視点で今まで考えていたということに気づけ、自分が利用する立場になった時のことを、より具体的に考えられるきっかけをくださったと思います。午前のDVDは、亡くなった父に、私に知識があればもっとしてあげられることがあったなあと、涙・涙でした。あすなら苑の取り組みに感動しました。
・車椅子体験は貴重な体験でした。介助として夫を乗せて押していましたが、前がよく見えずに置いてあるものにあたってしまったことがありました。