今回はメンバー二人の報告を受け、意見交換をしました。
1、飼料用米事業のコンセプトと戦略――「市場価値」型と「社会価値」型
原田英美さん(京都大学農学研究科)から、近年、生協においても飼料用米を使った商品が開発されている。 その代表格が「さくらこめたまご」です。その「こめたまご」の利用が生協によって違いがあることに着目して、表題にあるような「市場価値」型と「社会価値」型にわけてその違いについて考察を試みた研究報告でした。
2、研究所20年、食と農の議論をふり返る
朝倉裕貴さん(農業開発研修センタ)からは、前回の北川太一さんに続いて『協う』を元に研究所の20年を振り返るとして、90年代後半の記事を探ってみた。 90年代といえば新農業基本法の制定となるが以外にもほとんど触れられていなことに驚いた、という。そのなかで「産地を育て、消費者を育てるフードプラン」、「農業・食料問題と生協の役割」が特集で組まれていました。