2001年4月号
コラム


20世紀後半の50年は「分離」がはばをきかせた時代でした。農業が林業から「分離」し、農村から都市に労働力が「分離」し、食料と農業が「分離」し、農村でも少数の専業農業者が農業を担うようになって、いまや農村から農業が「分離」しようとしています。その結果、過疎が進み、里山は荒れ、環境に負荷をかける農業になり、食卓から農業が見えなくなり、私たちが農や自然と親しむ機会もずいぶん減ってしまいました。

21世紀のキーワードは「リ・カップリング」です。本当にゆたかな生活のため、分離した要素をもう一度「再結合」したいものです。
(増田佳昭)


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