2000年12月号
コラム
今年は「IT」という言葉が氾濫した。世紀を超えようとする年の象徴のようにも思うが、その一方で、来世紀に持ち越す負の遺産は計り知れないものがある。長い人類史からみても、桁外れに成長し膨れ上がった20世紀とはいったい何だったのか、この年の瀬はそれを考えるいい機会である。
おりしも太平洋を挟んだ2つの「大国」で、国のリーダーを決める過程で大きな混乱があった。少なくとも21世紀は、こうした国の「スタンダード」が席捲する社会ではなく、多様で豊かな営みが調和する世界を描きたいものである。(呑)
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