1999年4月号
コラム
先進国は、 スピードの違いはあっても、 例外なく、
少子高齢化成熟社会を迎えつつある。 その中でも、
異常な速さで大規模人口を擁する超高齢化社会に突入しているのが、
日本といえよう。
福祉国家の幻影も、 財政負担の重さで消え去り、
福祉社会の名の下に、 さらなる負担が画策される。
介護保険の導入もその一つといえよう。 もっとも、
NPOや協同組合などの自主的活動にも依拠し、
福祉ニーズの選択を有料オプションで取り入れるなど、
画一的措置からの弾力化も見られる。 福祉とは、
やはり金で買う商品だと資本主義が教えている。
(和)