1998年12月号
コラム
今年は崩壊に明け暮れた1年だった。 金融システムの崩壊から学級崩壊まで。
この背後には国民生活の困難と信頼の危機が伏在している。
生協における信頼の危機を痛切に示したのが、
ニセ十勝牛肉事件であった。
だが、 荒涼たる冬景色のなかにも新しい動きが芽吹いている。
先日、 京都府大宮町常吉村営百貨店を訪ねた。
地域の志を集めて、 住民のくらしに徹底的に、
そして軽快により添う、 コミュニティのお店であった。
生協の原風景を思わせる協同の再生活動が、 生協以外の場で始まっている。
(楽天)