くらしと協同の研究所
第11回総会 議案書
第2号議案
2003年度活動方針及び予算案
1.2003年度の基調・重点
(1)研究会は、新しく定めた「研究会設置運営要綱」にもとづいて、各研究会の昨年までの経過、今年度の研究課題や着地点を明確にした運営をすすめます。重点としては、昨年発足した2つ特別研究会の着実な推進と研究成果の結実を目指します。また、自主研究会は、新設も含め、いっそうの活性化をはかります。
(1) くらしの調査研究について、会員ニーズと研究所の事業化の調査・検討に入り、下期での具体化をめざします。そのために研究者の協力体勢の確立と事務局配置を行います。
(2) セミナー、シンポジウム、フォーラムについては、会員およびその構成員の問題関心に応えるとともに、新しい研究や情報の収集の場として位置づけ、その充実、定型化をはかります。
(3) 研究活動における会員、実践家と研究者の参加、協働を強めます。諸事業の具体化・推進にあたっては、機関会議(理事会・常任理事会)・企画委員会・研究委員会と運営委員会や事務局を中心とした日常運営をつなぎ、その連携とそれぞれの役割発揮を強めます。また、若手研究者の育成に努めます。
(4) 研究所財政については、事業経費の効果的運用と圧縮、受託事業の拡大に努め、その進捗を見ながら会費の見直しをすすめます。
(5) 団体会員・個人会員の拡大をすすめるとともに、会員への研究成果・研究情報の還元を強めます。
2.研究会(※担当事務局を配置できない研究会は、自主運営を基本とします。新設および座長未定のところはフルメンバー記載)
(1)特別研究会・プロジェクト
① 生協職員の教育研修研究会(継続)
・ テーマ:あるべき生協職員像と教育研修のあり方(仮)
・ メンバー:石井聡(京都生協)、三輪秀和(パルコープ)、山本弘志(ならコープ)
服部典夫(コープしが)、松下隆司(パルコープ)、吉田隆司(生協ひ
ろしま)
アドバイザー:杉本貴志、若林靖永
担当事務局:清水、中川
・ 期間:03年度内
※「あるべき生協職員像と教育研修のあり方(仮)」を中心に、今年度中を目標
に、研究成果をまとめる方向ですすめます。理事会の委嘱時に課題としてあ
った、「研究所として生協職員の教育研修に関われるプロクラム等」について
も、研究会の成果として出せる方向ですすめます。
② 生協事業連帯研究会(継続)
・ テーマ:生協事業連帯の現段階、事業連帯をめぐる問題と可能性(仮)
・ メンバー:齊藤雅通、二場邦彦、板橋 衛、北川太一、田中秀樹、増田佳昭、
吉田実(近畿事業連帯)
担当事務局:花村、玉置
・ 期間:03年度内(次年度継続予定)
※今年度は、参加者の研究テーマの設定、先行事例の調査活動をすすめます。
研究成果は次年度をメドにまとめる方向です。
③ 「くらしの調査」検討プロジェクト(仮称 新設)
・課題:生協組合員のくらしや意識調査についての会員ニーズ、事業化の可能性の
探求
・メンバー:小峰耕二、浜岡政好、ほか
担当事務局:中川
・期間:03年度〜04年度
※03年度上期に研究・調査、下期具体化・提案をめざす。
(2)自主研究会
① 生協職員論研究会(継続)
・ テーマ:長期不況下での生協職員像とその役割-働きがい源泉と変容
・ メンバー:戸木田嘉久研究委員(座長)ほか8名
担当事務局:久保
・ 期間:03年度内(次年度以降未定)
※今年度は、97年の「生協職員論の探求」以来の出版機運が高まっています。
年度内をメドに第2弾の「生協職員論の探求(仮)」の発刊を目指しています。
② 協同組合史研究会(継続)
・テーマ:戦前京都の生協(5月刊行)、消費組合と婦人の友、学生消費組合資料
・メンバー:井上英之(座長代理)ほか、8名
・期間:03年度内(次年度以降未定)
※
歴史資料集通巻第8号の刊行をめざします。
③ 生協と福祉研究会(継続)
・テーマ: 福祉事業と助け合い活動の関連、生協の福祉事業組織の配置、子育て活
動など
・メンバー:上掛利博研究委員(座長)ほか4名
担当事務局:花村、中川
・期間:〜2003年度内(次年度以降未定)
④ 現代生協研究会(継続)
・テーマ:構造転換期における現代生協の類型化と将来展望
・メンバー:田中秀樹研究委員(代表)ほか8名
担当事務局:清水
・期間:2002年6月〜2004年6月、報告書作成、単行本化は別途検討
⑤ ひろしま地域研究会
・テーマ:地域と協同
・メンバー:吉冨敬一郎(代表)ほか19名
・期間:2003年6月〜
⑥ 生協理論研究会(新設)
・テーマ:70〜90年代にかけての生協論と生協運動の歴史的総括を踏まえて、生協の存在意義や可能性、理念・目的・目標のイメージなど、展望を提起する。
※生協関係者だけでなく、社会運動・ライフスタイルに関心をもつ一般読者をも視野に入れた出版物の刊行を企図する。
・メンバー:的場信樹、井上英之、川口清史、浜岡政好、久保建夫(事務局兼務)
・期間:2003年4月〜2004年6月
⑦ 化学物質リスク研究会(新設)
・テーマ:化学物質による環境汚染リスクの削減をめざす社会システムづくりの
方向性、消費生活レベルにおける教育プログラムの開発
・メンバー:原 強、泉邦彦、荕祥子、飯田秀雄、三保和美
・期間:2003年4月〜2004年3月
3.シンポジウム、セミナー、フォーラム 等
(1)総会記念シンポジウム
・ 引き続き、年間最大の企画として、くらしと協同、生協運動に関わる問題について取り上げます。
(2)セミナー等
① 第3回生協学識理事監事研究交流会
・ 好評のうちに終了した過去2回開催の経緯をふまえて、第3回を準備します。
② 第6回生協女性トップセミナー
・ 「世話人会」を中心とした企画づくりで、参加者に好評を得ています。こうした過去5回の積み上げを大事にしながら、第6回を準備します。名称・参加対象は経過を踏まえて世話人会で検討します。
③ 社会経済セミナー
・理事会開催時にあわせて、理事の皆さんを対象にしたセミナーとして開催します。
(3)研究フォーラム
・ くらし、協同、生協運動を視野にいれながら、社会経済領域の最新の調査研究や分析などの情報収集、研究交流の場として、研究委員会の開催時をメインにしながら、適時開催します。
・ 運営委員会、企画委員会と事務局を軸に、研究委員の参画を得ながら、企画づくいりを行います。
(4)講座
・ 久保建夫客員研究員を中心に、ゆるやかな学習講座を開設します。
・ 「尾崎経済思想史サロン(※)」ほか、
※尾崎芳治氏(研究所監事、京都大学名誉教授、現名城大学)
4.講師紹介 等
(1)講師・アドバイザーなど、団体会員からの派遣要請についての相談窓口機能を果
たします。
(2)自主研究についての助成を行います。
5.会員への情報提供、出版 等
(1)『協う』を、研究所と会員をつなぐ情報発信の柱として位置づけ、引き続き編集の充実に努めます。
(2)ホームページを、会員と研究所とつなぐ媒体として充実させます。
(3)研究成果、諸企画の報告などを、通巻、Discussion Paperなど、出版物として会員
内外に発信します。
6.研究所間の交流、提携
生協総研をはじめ、生協・協同組合関連の研究所、地域の多様な研究機関などとの交流と必要な協力をすすめます。
7.運営
(1)
運営委員会、企画委員会を軸に、月次・四半期毎の具体化をはかりながら、日常の運営を推進します。
(企画委員会開催日)
第1回 7月19日(土) 今年度方針の具体化について
第2回 1月17日(土) 進捗報告と次年度方針第一次論議
第3回 4月17日(土) 次年度方針原案検討
※
必要に応じて、11月開催も検討。
(運営委員会)
毎月第3金曜18:30〜(日程調整が必要な場合は前後週の金曜日)
(2)
研究委員会は年3回開催し、研究情報や研究会進捗の交流、研究所の諸企画・方針の検討を行います。また、研究委員には、生協・協同組合の研究・実践の情報提供を定期に行うことで、研究上のコラボレーションのベースをつくっていきます。
(研究委員会開催日)
第1回 9月27日(土)
第2回 1月12日(月・祝)
第3回 3月27日(土)
(1)
理事会は年4回、常任理事会は適宜開催します。監事会は年度最終の理事会前に開催し、研究所の活動を監査します。
(理事会開催日)
第1回 6月21日(土) 理事長、常任理事の選出、
第2回 12月20日(土)
第3回 4月24日(土) 総会議案
第4回 6月19日(土) 総会議案
(2)
第12回総会・シンポジウム
2004年6月19日〜20日《予定》
(3)
財政
・研究成果をあげつつ、事業経費の効果的運用と圧縮、受託事業の拡大に努め、その進捗を見ながら引き続き団体会費の見直しをすすめます。
・団体会員の会費基準の一部を03年度より改定します。具体的には、購買生協の年間供給高600億円以上の会費を、30口、月額15万円、年間180万円とします。(※現行は、40口、月額20万円、年間240万円)
以上
第3号議案 役員の改選
2003年度、2004年度の理事、監事を選出します。別紙(次ページ)の候補名簿をご覧下さい。
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(補足報告)
・ この改選を経て、粟飯原利弘氏(龍谷大学専務理事、前大学生協京都事業連合専務)、川村拓郎氏(前エフコープ生活協同組合専務理事)、久米弘子氏(市民共同法律事務所弁護士)、藤谷築次氏(京都大学名誉教授、(社)農業開発研修センター会長理事)、増田大成氏(コープこうべ名誉理事)は、理事を退任されます。
・ 次期の理事長、専務理事、常任理事は、本総会後の第1回理事会で選出されます。